page.56 『抱擁』(追記)



※2月10日追記の追記をしました。

会心の一撃が痛恨の一撃だった気分です(^_^;


いつも感想を書くまで、いろんなことが頭を錯綜してしまって

早く感想を書いてすっきりしてしまいたい〜!となるのですが

今は色々展開がすごすぎて感想を書いた後もデスノートのことが頭を離れません(^^;

で、キラ復活への道筋とかをぼんやりとでも考えてたわけですが、

それで思ったことなどを防備録として記しておこうと思います。


まず、キラ復活の際の要、”Lとほぼ同時にノートに触れ、ノートを保持しつつ

誰にも見られることなく時計の仕掛けで火口を殺す”という企みは

そもそもL(と自動的に一緒の月)が

監視に死角のない捜査本部から出て前線に出ていなかったら、

いや、前線に出ていてもヘリの中も監視カメラなどの死角がないよう施されていたら

月には手も足も出せなかったのでは…?

………と、思ったのですが。

神(予定)にぬかりはありませんでした。

凡百の私の考えるようなことは全て想定内なんでしょう。

そう、Lは自らの痕跡となる映像等を一切残さないのです。

第三のキラ出現後、月を”牢からは出す、がLの目からは離さない”ということは、

つまり、月もまた映像などの痕跡を残さない状態になる、ということ。

それなら手錠でつないでLの目の届かない場所に行かないようにする、

というLの取った行動が結局最善の策だったわけです。

”牢からは出るがLと行動を共にすることになる”という前提なら

その時点で監視カメラ等は無条件でフリーということに。

さすが、神(予定)。

思ったこと2つめ。

ノート回収の後、弥の完全開放となってもLは弥を監視したいんじゃないか、

と思ったのは私だけではないでしょう。

が、結局弥に監視はつきませんでした。

間違いなく、Lは付けたかったんだろうと思います。

でも、局長以下3人が警察を辞めて捜査本部に入ったことで

(月は置いておくとして)夜神パパたちを部外者として扱えなくなったのは

Lにしてみれば邪魔になる場合もあるのではないでしょうか。

第三のキラ捜査の中で意見が割れた時もその表れで、

常にあの3人の誰か1人は必ずモニターのある本部にいる状態で

Lの独断による(しかも他から賛成の得られない)行動を、

誰にも知られることなく(←重要)実行することができないのではないでしょうか。

つまり、Lの心うちはともかく完全無罪となった弥を監視する、ということは

いくらなんでも捜査本部の長であるLとはいえ、

あの状況では無理だった、と考えられます。

ワタリに一言伝えれば実行が現実的には可能だとはいえ、

ただでさえ今までの推理が覆されてしまった現状で、

しかも(警察が再び動くであろう)今後も協力が必要になるのに

捜査本部内の信用を完全に失いかねない独断を採るのは難しかったのではないかと。

というわけで、弥に監視がつかずにあっさりノートを掘り出したことにも

私はそんなにご都合主義は感じません、と。

思ったこと3つめ。

たいてい人は重要なことは最後に持ってきます。

3つめのコレはかなり重要な鍵なんじゃないか、と思ってます。

でもなにせこのような凡百なので勇み足になるかもしれませんが(笑)

月が加えたニセの”13日間”ルール、

これは火口が持っていたノートに書かれていたものです。

当然火口は読んで把握していたでしょう。

では何故火口は”(元、にせよ現、にせよ)弥=第二のキラ”を信じたか?!

…思ったこと3つめはコレです。

”このノートに書き込んだ人間は13日以内に次の名前を書かなければ死ぬ”

火口がこのルールに疑問を差し挟む余地はもちろんありません。

例外が存在すると考えなければ、弥がLに2週間拘束されていたらしい

という時点で疑問が生じてしかるべきです。

例外の可能性を考えたとすれば、

その例外は、”ノートの所有権を放棄すれば13日ルールはリセット”でしょうね。

…もしかしたら二週間という、多少融通の利く表現で

”ぎりぎり13日間を免れた”と思ったかも知れませんが

そうなると『不向』で火口が自宅で

弥海砂は第二のキラだった〜そこから逃れるにはノートの所有権を放棄する事”と

独白している部分との矛盾が生じます。



…別に矛盾は生じません(爆)

そもそもエラルド=コイル(アイバー)がヨツバに提出したのは

”キラによる犯罪者殺しがなくなった二週間〜

この二週間と重なり実際に弥海砂が行方不明という事実が発覚”

という報告で、ここからは弥が監禁拘束されていた期間は不明です。

…てっきり”弥は二週間拘束されてたらしい”という報告だと誤認してました_| ̄|○


”ノートの所有権を放棄すれば13日ルールはリセット”の例外を考えた場合でも

弥が火口をハメた時に、弥がまだ第二のキラであると信じることに

矛盾が生じますが、まあ、この時はもう

そこまで考えが及ぶ状況じゃなかった…とも言えなくもありません。




というわけでこちらも矛盾は生じません。

火口にしてみれば、”ノートの所有権を放棄すれば13日ルールはリセット”

を考えた可能性もあるし、そのあとで弥がまだ第二のキラであると思っても

弥の拘束監禁期間が不明であることから、疑問を感じなかったとしても

不思議はないんですね…。

まあ、拘束監禁直後に家宅捜索まで受けてノートの所有権を放棄しないで

第二のキラのままである、という可能性自体にそもそも無理がありますが

そこはそれ、火口なので。


ともあれ、火口に第二のキラと思わせた弥の一件は

”13日ルール”の例外が存在する可能性があるかも、というだけで

Lからすれば、月(と弥)の白を灰色に戻しうる大きな鍵になりえます。

同時に加えて所有権の存在も悟られる得ることに。

もしそうなったとしたら、レムによる文字どおりの”先走り”が

新世界の神(予定)たろう月の計画を破綻させるきっかけであるのかもしれません。


どうなるんでしょうね、どきどき。


てことで、”13日ルール”は揺らぎませんでした(爆)

うーん…でもまぁ、エラルド=コイル(アイバー)が弥の拘束期間を13日間以上に及んだと

ほのめかしていただけで、月の計画の一番重要(と思われる)な部分が

意味をなさなくなる可能性があった、と

月の計画の脆弱性を指摘できただけでも、私にしては上出来…でしょう。

やはり、神(予定)に挑もうとすること自体が間違っていたようです_| ̄|○

それにしても月が牢に拘束されてから火口がノートを使い始めるまでの14日間、

エラルド=コイル(アイバー)がヨツバにした報告が弥の拘束期間に触れなかったこと、

そして”13日ルール”…なにか、ものすごく絶妙な感じがします。参りました。