page.59の追記


…前回はぶっ壊れた感想で、すみませんでした。
友達とデスノートを肴に飲んできて、大分前向きになれました(笑)


そもそもL死亡説を採っていた私が、Lが死んだ展開を見て何故そんなにショックを受けていたのか。
それは、諸々考えてLは死んでいるはずだ、もしかしたら最終回もあるかも、と思っていつつも
私の心情としてはLに死んで欲しいわけでもデスノートが終わって欲しいわけでも、もちろんありませんでした。
奥底では「でもLは生きているかも、生きててほしい」と思ってました。
でも死亡説を唱える自分ですら、生きていてほしい・終わってほしくない、と思うからこそ
余計に展開として死亡しているに違いないと思ったり。…複雑です(^_^;


まあでも、死んじゃいました。
死んでしまったショック以上に、自分なんかの予想(と言えるようなものでもありませんが)が
当たってしまったことのほうがショックです。
私が展開について自分なりに考えたり時に無謀にも予想してみるのは
当てて「やった!」と思うためではなくて、「これだけ考えても全然当たらなかった!やられた!!」と
いい意味での裏切りの快感を得たいがため。
(Mですか?(爆))
些細な部分(副題予想とか)は当たれば素直に喜びますが、展開の大筋は当たってはいけないのです!
私なんかに読めてしまうのではダメです(そんなワガママな!(笑))。


で、連載は終わりませんでした。
繰り返しますが、今までもこんなにドキドキさせられてきたデスノートに、
可能ならこれからもずっとドキドキさせられたいと思うので、終わってほしいというわけではありません。
ですが、第二部への展開に納得がいきませんでした。
私にはひいきのキャラが面白く動いてくれるよりも、物語そのものの質のほうが大事です。
納得のいかない展開になって続くよりは、いっそのこと潔くここで終わってくれたほうが!!とまで思いました。
…ジャンプでそんなことはあり得ないとわかっていますが、
デスノートの意外性を追求する姿勢なら、もしかしたらそれもあるかな、と…。(ありませんでしたが)


でもまあこれに関しては冷静になってから改めて
これでまた面白い展開になるなら、それはそれでOKなのかな。と思えてきました。


第二部への導入に関して納得いかなかった原因のひとつが
ワタリの孤児院とL・M・Nの設定が『MONSTER』(浦沢直樹)とかぶって見えてしまい
全く意外性に欠けたモノに感じられて、かなりがっかりしてしまったことにあります。


『MONSTER』では、主人公が殺そうと追いかける標的のヨハンは、
特殊な人間を養成するための孤児院(511キンダーハイム)で育てられた経緯の持ち主で、
感情に欠け、恐ろしく頭が切れ、どこにも自分の痕跡を残さない”怪物”という設定。
殺す殺されるのサスペンスであるという点でも、これを思い起こさずにはいられなかったのですが
でも、まあ…勝手に重ねるのは私側の勝手な事情ですね…。
なので今後更に面白くなることに期待して、こんな些細なことは忘れることにします。


面白くなるといいですね!期待しますよ、しちゃいますよ!大場&小畑両先生!!


さて、ショックから立ち直った(早いなー(笑))ところで、通常の感想を書こうと思います。


Lが最初に一人で使っていた部屋が今になって出てきました。
確かに警察の人間に顔をさらす危険を冒す段階で、もしもの場合の備えとして
こういった仕掛けを残しておくというのは十分考えられることですね。
これによって、キャラ設定決定前と決定後で単に描写が変わってしまっただけと思われる
顔出し前と後のLの違い(座り方等)も、もしかしたら、”Lとしては意外な人物”を演じるためだった…!
と、捉えることもできなくもないかもしれません!…演じる意味があまりないのがネックですけど(笑)


ワタリのデータ消去に連動して、このカウントダウンが発動。
Lが生きていれば21日または31日?間以内にこの秒読みを止めて無事を知らせる。
もしくはワタリとは無関係に、Lは生きている限り常にカウントのリセットをし続けることにしてあって
31日?間そのアクションがないと死亡と判断されるとか。ネットでもそんなのありませんでしたっけ、
一定期間操作がないと指定された先に死亡通知メールが行くってやつ。
でもこれだと月と手錠でつながれていた間は操作が厳しいですかね。


まあとにかく、死んでいるまたはLとして死んだも同然になったら、カウントが零になって
ワタリとL=竜崎との秘密裏な関係を持っているロジャーにL死亡確定を知らせるようになっていた。
てことですね。
Lの存在が竜崎とワタリだけで成り立っているとは到底思えませんでしたので
この危機管理システムと後ろ盾の存在は自然であると言えます。
月はこの辺どう思ってるんでしょうか。
まさかワタリがL=竜崎を個人で仕立て上げていた、などと思っているとは思えませんが…。


MとNについて、Nはミニ竜崎という感じですけど
Mは月っぽいと思いました。
月はノートを手にしなければみだりに人を見下したりはしない、優等生だったはずなので
正確にはMは、ノートを手にした後の月っぽい感じがします。
笑い方も「ははっ」ですし。
二人ともガキんちょのくせに頭が切れそうだなーと思う以外に
今の段階ではこれ以上はなんとも言えませんけど
ビジュアル的に対比をつけるなら服の色だけじゃなくて髪の色も変えればよかったのに、と思います。
外国(恐らく英国)だからって二人とも金髪である必要はないですよ。


この2人が今後月と熾烈な争いを繰り広げていくということになりますが
Lを騙っている者=月の存在はすぐに判明するとしても
月がLにキラ容疑をかけられていたのを知るのは”キラ捜査本部”の者と弥のみ。※
優秀とはいえ一介の大学生が大学を休学してまで捜査協力していた(いる)というのは
かなり疑わしいながらも、警察の捜査を途切れさせないためにLを騙っているというのは
道理が通っていますし、月を疑わしいと思ってもまだN・Mの存在を知られていない以上
月を直接探ることは難しいと思われます。
もし月がキラである可能性があると踏むなら尚更。
それにしても今までは環境や後ろ盾からL=竜崎よりも月が不利だったのに
今度は立場としては対等な状態での戦いになるんですね。
対等どころか月はキラ、N・M側は存在を悟られてはいけない、という
むしろ立場逆転に。おお、どうなるんでしょう(考えていたら面白くなってきました)


※ワタリからロジャーにある程度情報が渡っていた可能性もありますが
Lの本名以上に絶対に知られてはいけないLの後継者の存在の秘密を守るためには
L死亡という最重要事項以外の連絡は一切とらないようにしていた、とも考えられるかなと。
うーん、でもこれはワタリ=キルシュ・ワイミーが割れなければ大丈夫なような気もします(どっちだ)
でも、ノートのルールなどはロジャーに伝わっていないほうが、
13日ルールも知らないということになるので、面白いかな、とか。


一方、弥のほうは、火口を捕らえるための方便という口実があるにせよ
ヨツバの6人やアイバーにも”第二のキラ容疑で捕らえられた”という情報が漏れています。
アイバーは大丈夫でしょうが、ヨツバからは更に漏れる可能性が十分考えられます。
ネット上でもウワサになったことがあったようですし
Lを騙る月に近い存在ですから、一番ターゲットにされやすいような気がします。
弥に死神の目があっても子供なら油断しそうですし…。
まさか、(Nは無理そうなので)Mが芸能人として弥に近づく、とか(笑)


逆にワタリの身元が割れたことで、今度は月がLとその協力者周辺を探れることにもなりますね。
まあ、ワイミーズハウスを洗ったところで竜崎に関する資料や証言が出てくるとも思えませんが。


ロジャーの「キルシュ・ワイミー…ワタリ……………この院の創始者…そして L…」の顔が
またしてもそこはかとなく『MONSTER』の雰囲気を醸しているような

げふんげふん(爆)


警察はまたしてもLに不信感を抱いたようですが、
せっかく警察に復帰した夜神パパの昇進が取り消されたりしないかどうかが心配です。


L=竜崎が建てた捜査本部の使用をやめて
月が父親の仕送りを受けて一人暮らし(同棲ですけど)するということは
多分東大に復学するんでしょうね、月。
あれ、でも、えーと、作中の季節は冬?ということはまだ復学せずに
次年度からの復学でしょうか。
清楚高田は案外別の優秀な男をみつけて、したたかに生きていそうな気がします。(タダの勘ですが)


傍観者というかむしろ若干好意的だったリューク
面白い物が見られるから月の要求を呑んでいたわけで
つまり月はリュークを面白がらせ続けないと、リュークが敵になるかもしれない
という状況もおもしろいですね。
命懸けで死神を面白がらせるピエロな、自称・新世界の神(笑)


>清美とかユリとかマユとかに

弥だったら、リュークに月の私生活の様子を根掘り葉掘り聞きそうです。
リュークもそんな話ならリンゴの1つでも与えれば話してくれそうですし。
服の趣味とかクセとか、それはもうストーカーちっくに聞いてそうな気がします。


第二部がどうなるのかは…まあ、おとなしく16号を待ちましょうかね。
デスノート不在期間に売り上げが減らないように張ったジャンプの策略に乗せられて。
(今号のショックで「えーっ」となっていた間は、
「ちくしょう、19号までは古本屋でジャンプを買ってやる」とか思ってました…
って、どっちにしろ結局買うんじゃん!最初から負けてるよ!!(笑))


さて、第一部終幕に際してのL=竜崎の死亡。
私はL=竜崎は完全に死亡したと思っていますが、L=竜崎生存説の方もいらっしゃいますし
L=竜崎派の人の心情もわかりますし、捉えかたや主張も人それぞれで全然かまわないと思います。
ですが一応私の主張の根拠は述べておこうと思います。

  • 「2人の選ばれし者」は夜神月とL=竜崎ではなく、キラと”L”の”二者”だと解釈できる。
  • レムがL=竜崎を殺し損じる可能性がない。殺さない理由もない。(名前を書いた後どのタイミングで死神が死ぬのかを、レムはジェラスの時で知っていたはずである=L=竜崎の名前を書こうと思ったがワタリの名前を書いた瞬間にレムが死亡したため仕損じた、というのは無理がある)
  • 月はレムのノートに書かれた名前(=L=竜崎の死亡)を確認しているはず。(ワタリの身元も割れた以上、他に複数名前が書かれていたとしても、レムは弥に憑いてからは日本で情報を得られる人間以外に殺せなかったため、他の名前の身元を洗っていけば消去法でLの名前は断定できる)
  • 編集者のアオリによるL=竜崎死亡確定宣言。
  • 密葬は捜査本部(月含む)の人間以外は関わっていないはずであり、なおかつ夜神パパ一人でできるはずもない=確実に埋葬された。
  • 極秘のつながりである後ろ盾に、密かに生存していることを隠す意味がない。
  • たとえ協力者にも秘密で生きていたとしても、一切の持ち物(身分証明書含む)を持たないL=竜崎は後ろ盾とのつながりを失ってしまえば、一般人以下、社会的に無力な存在である。
  • 第二第三のL的存在が出た以上、L=竜崎が復活する必然性がない。
  • それでもなおL=竜崎の死を決定付ける描写がないのは作者の意思と編集側からの要求との折衷案で、L死亡後も読者離れが起きないようにするための、非情な、L=竜崎派飼い殺し策だと思われる。(作者としても読者が減るのは困るでしょうし)


こんな感じです。
所詮私の考えることです。粗はあるはずですので。